1.基本プロフィール・性格・容姿
惑星ゾラで3本の指に入る運び屋、キャリング・カーゴの一人娘で彼の死により5話からアイアンギアーの艦長としてカーゴ一家を仕切っていくことになる。
”地上に文化の花を咲かせる”のが夢。アイアンギアー艦長にも”仕方なくなった”という感じで就任当初は”辞めてもいい”的な発言も何度かあったほど。
文化的な生活へのあこがれと艦長をいう現実のギャップに悩む16歳の女の子である。
5話から本格的にアイアンギアーのクルーとなったジロン・アモスに好意を持ちラグ・ウラロと彼を巡っての言い合い、罵り合いはすさまじく、自称”文化人”と言いつつ粗野な言動や行動が多かったりする。
イイ男に弱く惚れっぽい面がある。イノセントのビエルや家出した18話で出会うエル・コンドルなどなど・・・イノセントの最高権力者アーサー・ランクに出会った時も”イイ男ならアーサー様でいい”と言ってみたりとかなりの面食いである・・・・なぜ丸顔で饅頭のようなジロンを好きになったのかイマイチ分からない・・・。
数あるザブングルのキャラクターの中で最も波乱万丈だったのがエルチだった。突然アイアンギアーの艦長になり27話でイノセントに拉致され生体実験で洗脳されジロンやアイアンギアーと戦うことになり、最後は失明してしまうなどなど・・・。
身長は155cmと割りと小柄。メロウグリーンのウェーブの掛かったロングヘアーに赤のヘアピン、ブルーの瞳、そして最も服装のバリエーションが多かったのも彼女である。
アイアンギアーのブリッジなどではミニのブルーホワイトのワンピースを着ておりそれにパープルのブーツを合わせていた。バスト部分はセパレートになっておりベルトにナイフを3本差している。
ウォーカーマシンで出撃の際はオレンジの作業服のようなものを着用していた。ベルト、ブーツ等各所ブラウンで背中部分マント状になっているのが特徴。通常しないが4話でレッドブラウンのゴーグル使用していた。
通常他のクルーは下着で眠るが彼女は脚のトコがスケスケのイエロー系のネグリジェを着ていた、21話26話などで妙に色っぽい姿を見せている。
イノセントで洗脳され戦士に仕立て上げられてから34話~45話で趣味の悪いレースクイーンのようなカッコをし始める・・・。黒のビッタリしたインナーにピンクのハイレグの水着っぽいコスチューム、ブーツ・ヘアバンド・リストバンドもピンクでかなり悪趣味・・・腰にサーベルを差し、しかもこの時メイクもしておりきついアイシャドウをしていた。
イノセントに拉致された当初28話~32話はシルクのターコイズブルーのワンピースを着用。
2.使用銃器・マシン等
達人並みのナイフ使いで百発百中の腕前、1話でブルメの額に傷を付けずヘアバンドのみ切るワザも見せている。そのため拳銃はあまり使用しないが使うときはベレッタM84を使用、ウォーカーマシンはザブングルに搭乗することが多かった。
ランドシップはアイアンギアー→新アイアンギアー→ギア・ギア→エンペラー改(キャリング)と4艦乗り継いでいる。
その他1輪バイク、ホバギー、ホバージープなどなど器用に乗りこなしていた。
3.洗脳
エルチの生体実験による洗脳は元々アイアンギアーのチームワークを乱すためビエルが発案したもの。部下のドワスを通じてキッド・ホーラに拉致命令が出されゲラバ・ゲラバによって実行された。
ただイノセントへ仲間入り出来ると説明されたエルチはワリと素直に従っていたようだ。
ジロン、アイアンギアーを敵と思わせる洗脳プロジェクトは28話から開始され31話ではもうジロンにバズーカを向けるという状態にまでなっていた。しかし29話から洗脳ブロジェクトを担当したDrマネはエルチの強い精神力にプロジェクトが進まないという発言をタビタビしている。
ただ洗脳が完了した後も自らのランドシップに無意識に父の名前を付けてみたり、フッとした時に”ジロン好きよ・・”とつぶやいてみたり、そしてジロンにキスされると一瞬以前の彼女に戻ったりする場面がある。
45話でアイアンギアーに連れ戻された後メディック医師による治療が続くがイノセントの最新技術で施された洗脳は解けず、最終的には余命少ないアーサー・ランクが彼女と人格移植のようなものを行い洗脳はようやく解除されることになる。
エルチの洗脳は”洗脳”と”カシム・キングの人格をコピー”という二重の施術が施されていたものだった。
4.恋愛
●ジロン・アモスとの関係
美形好きのエルチだかナゼか”土饅頭”のジロンにはほぼ全編を通じて好意を持っていた。6話あたりからカレへの好意を見せ始め、彼をめぐりラグとは壮絶なやり合いを見せる、ちなみに6話サブタイトルもエルチのセリフ”あんたジロンのなんなのさ”から取られていた。
9話でマリマ・マリア登場の際も彼女とのいい雰囲気を感じ取ってふくれっ面をしている場面があり18話19話に至っては相手にしてもらえないため家出というかなり思い切った行動を見せた。
27話以降イノセントにより洗脳を施されジロンと敵と思わされた後も彼からキスされると一瞬だが元の彼女に戻ったり酔ってジロンの名を呟いてみたりとその思いの強さを表すシーンがシバシバある。
洗脳を解かれた後の最終決戦で失明しアイアンギアーを出ていくが追いかけてきたジロンに戻るよう説得されるがその際にもギャリアの手の上で強くキスするシーンがある。
●
ビエルとの関係
残念ながらエルチの一方的な片思いだった。
12話、Pポイントの責任者として登場し手形のアイアンギアーの契約義務違反やPポイントの格納庫で暴れたジロン達の件をスマートに処理して見せた。
”文化的な生活””イノセント””美形”とエルチの好きな要素すべてを満たしていたのがビエルだった。
そして13話ではビエルに会いたいために乗員全員下ろしアイアンギアーで単身ポイントに戻るという暴挙に出てしまうほど彼に心奪われてしまうことになりその後”光の昇天”を見た後もなぜかビエルに感謝するほど。
エルチの思いはイノセントの一級司政官に届くはずもなくビエルは後にエルチの洗脳計画を立て最後はそのエルチの部隊の銃弾に倒れることになる。
●エル・コンドルとの関係
18話~19話にエルチは艦長でありながらアイアンギアーを出ていってしまう。
自分の艦長としての力量不足とジロンなどに女性扱いされないということが原因だった。森の中でホーラの部下に追い詰められた際助けられたのがエル・コンドルだった。
ビエル同様”文化的で美形”な彼に好意を持ち共に生活するつもりでいたものと思われる。結局彼の戦死によりアイアンギアーとジロンの下に戻ることになる。
その他47話でアーサー・ランクと対面した際最初ビエルと間違えるが”イイ男ならアーサー様でもイイ”とはしゃいでいた。
なお当時のレコードザブングル・パーティのイラストではファットマンと結婚し子供も設けている様子が描かれている。
5.エピソードなど
・エルチの手形番号はM73106
・父キャリングをあまり好んでおらず亡くなった時も割りと冷静でサッパリしていた。
・3話で食器無しで肉を食べるシーンがある。文化的な彼女は慣れておらずギコチナイ。
・18話でコトセットとジロンに胸をスリスリする逆セクハラのようなシーンがある。
・21.26話登場のネグリジェ、ラフ段階ではほぼ全部スケスケだったらしい。
・28話入浴シーン、31話でオールヌードシーンあり。
・幼少期(10歳)ファットマンを金10枚で買う。
・イライラするとファットマンを殴ったりマイクをブツケたりする。
・26話でイノセントから攻撃を受けショックで気絶。
・40話でお酒を飲むシーンあり・・・エルチは未成年。
・ザブングル以前の企画から存在したキャラクター
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